決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」には、スマホのアプリから手軽に借入できる機能が備わっています。
出先で急にお金が必要になったときや、銀行に行く時間が取れないときに便利なサービスです。
しかし、お金を借りると聞くと手続きが面倒だというイメージを持つ方や、「審査に通らず融資を受けられないのでは?」と不安を抱く方もいるでしょう。
そこで今回は、PayPayでお金を借りるときの流れや審査基準について解説します。
申込条件やメリット・デメリットについても詳しく説明していくので、ぜひご一読ください。
目次
PayPayでお金を借りるならPayPay銀行カードローンへ申し込む
PayPayはソフトバンクとヤフーの両社が設立したPayPay株式会社が提供している、スマホから支払いができるサービスです。
スマホにPayPayアプリをインストールすれば、全国のお店やネットサービス、公共料金などの支払いがスマホでできます。
また2020年5月からは、PayPayからPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)のカードローンでお金を借りることも可能になりました。
まずはPayPayでお金を借りる方法を解説します。
PayPayと連携しているPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)カードローンとは?
PayPayでお金を借りる場合、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)カードローンに申し込みして融資を受けられます。
最低金利は業界最低水準の1.59%となり、申込はネットで完結し、主婦やアルバイトの方でも利用できます。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)カードローンの基本情報は以下の通りです。
ご利用限度額 | 最高1,000万円 |
金利 | 年1.59~18.00% |
特徴 |
|
消費者金融カードローンの限度額は大手でも500~800万円の間なので、1,000万円まで借入できる点は見逃せません。
金利については消費者金融と同等の水準であり、決して低くはないと言えます。
はじめて借入した日から30日間無利息で融資を受けられるのは、すぐ返済できる方にとっては大きな魅力です。
郵送物なし・カードレスにも対応しているので、郵送物が原因で家族にお金を借りている事実がバレにくいです。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)はネット完結で審査の申し込みが可能
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)カードローンでは、ネット完結で審査の申し込みが可能です。
審査結果まで最短60分とスピード感もあるので、ストレスを感じずに手続きを終わらせられます。
手続きの流れとしては、以下の手順を踏みます。
- 申し込み
- 本人確認書類の提出
- 仮審査・本審査
- 融資スタート
本人確認書類は、スマートフォンまたはパソコンから簡単に提出可能です。
スマートフォンで画像を撮影し、データをアップロードするだけで簡単に済みます。
提出する書類は、運転免許証、マイナンバーカードや健康保険証の中から1つだけで大丈夫です。
借り入れ金額によっては別途、収入証明書の提出が求められる場合も。
収入証明書は画像アップロードできるので、手続きの手間を抑えられます。
PayPayからお金を借りたら100日間の無利息期間が受けられる!
PayPayユーザーがミニアプリを経由してPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)カードローンに申し込んだ場合、特別に100日間の無利息期間の適用が受けられます。
元々PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)カードローンがもつ30日間の無利息サービスに加えて、PayPayユーザーならばプラス70日間、無利息で利用できるわけです。
最初の30日間無利息サービスは利息をかけずに借りられますが、70日間キャンペーンは借りる際に利息が発生するので注意が必要です。
70日間の無利息特約期間はキャッシュバックが適用されるので、一度利息を支払う必要があります。
PayPay(ペイペイ)でお金を借りる際の審査基準!融資が受けられる人の条件は?
お金を借りる場合、一番気になるのは「自分は融資を受ける基準に達しているのか」という部分です。
PayPayでお金を借りる際は年齢要件や安定した収入があることを証明する必要があります。
専業主婦でも、配偶者に安定収入があれば融資を受けられる場合も。
PayPayでお金を借りる際の条件を詳しく解説し、必要書類や在籍確認など手続きについても触れています。
PayPayでお金が借りられる人の条件!利用可能な年齢も合わせて解説
PayPay経由で申し込む場合、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)のカードローンを利用するためには以下の条件を満たす必要があります。
- お申込時の年齢が20歳以上70歳未満の方(注1)
- お仕事をされていて、安定した収入のある方(注2
- 当社に普通預金口座をお持ちの個人の方(注3)
- 一定の審査基準を満たし、当社の指定する保証会社SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証を受けられる方(注4)
「年齢が20歳以上」「安定した収入がある」という2つの条件は、ほかの銀行や消費者金融でお金を借りる場合も満たすべき項目です。
銀行のキャッシングでは口座開設を融資条件とするところが多く、ジャパネット銀行もその一つです。
また銀行は融資にあたって、貸したお金をきちんと返してくれる信頼のおける人物かという点を重視します。
銀行のキャッシングでは担保や保証人は不要になりますが、保証会社の保証を受ける必要がある場合が多いです。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)のホームページでも紹介されている通り、指定の保証会社「SMBCコンシューマーファイナンス株式会社」の保証が必要です。
専業主婦でも配偶者に安定収入があるならお金が借りられる
融資条件に「仕事をしていて安定収入がある方」との項目があるので、「専業主婦はお金を借りられないのかな」と思う方もいるでしょう。
専業主婦でも、配偶者に安定した収入があるなら融資を受けられます。
配偶者に安定した収入があればお申し込みいただけます。
「安定した収入」を考えるうえで、重要なのは継続性です。
一時的に高額の収入を得たとしても、融資条件に満たない場合があります。
例えばビットコインで一時的に50万円を超える収入を得たとしても、継続して得られるとは言えないので、融資を断られる可能性もあります。
一方、会社員ならば退職しない限り一定の収入は見込めるので、年収300万円程度でも審査に通る可能性があります。
借入希望額やその他の条件にも左右されるので、一概に年収300万円だから審査に通るとは断言できません。
融資を受ける際は金額だけに着目せず、継続してお金は入ってくるのかという点も重要です。
PayPayでお金を借りる際に用意すべき必要書類はある?
PayPayでお金を借りる際は、以下のいずれかの本人確認書類を提示する必要があります。
- 運転免許証のコピー
- 個人番号(マイナンバー)カードのコピー
- 各種健康保険証のコピー
スマホ送信に対応しているのはこの3つだけなので、Web完結で申し込みたいなら上記いずれかが必要です。
スマホのカメラで撮影したデータを提出するだけで、本人確認の申請は完了します。
PayPayでお金を借りる際は在籍確認が行われるのでバレたくなければ本人が電話に出る
在籍確認とは、申込時に申告した勤務先に関する情報が正しいか確認するため、実施される行為を指します。
銀行や消費者金融でお金を借りる際、在籍確認が不安だと感じる方は多いはずです。
例えば、借入先から職場に連絡が来たら、お金を借りた事実が明らかになる可能性があるでしょう。
PayPayでお金を借りる際は、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の担当者を通じて在籍確認が行われます。
他の方が電話をとっても問題ないよう、本人以外に契約に関する情報を伝える心配はないので安心してください。
名乗る際も「JNB」名義を用いて、銀行からの電話だと分からないよう配慮してくれます。
とはいえ、どうしても職場にバレたくなければ本人が電話に出るのが一番です。
電話では申込内容の確認を取られたり、簡単な質問に答えたりする可能性があります。
カードローンの審査に通りやすくなるためのコツ
銀行カードローンには審査を通りやすくなるためのコツがいくつかあります。
- 最初の借入額は少なめを申請する
- 勤続年数が6ヵ月以上になってから申し込む
- 他社の借入で返済トラブルを起こさない
借入額が多くなるほど返済が難しくなるので、最初の借入額は少なめを申請しましょう。
利用者が返済実績を積み、信用を勝ち取れば、銀行は後の増額融資に対応してくれる可能性も。
安定した収入があると証明するためには、一定の勤続年数が求められます。
勤続年数が長ければ長いほど、融資を受けられる可能性が高まるでしょう。
また、他の銀行や消費者金融を利用して現在借入を受けているなら、そちらをきちんと返済してください。
融資の審査では、現在や過去の借入に関する契約情報に照会がかけられます。
過去に滞納したことがあると「今回も返済が滞るのでは?」と思われ、審査に不利に働きます。
PayPay(ペイペイ)アプリでお金を借りるまでのステップ
PayPayで実際にお金を借りる際は、以下のステップを踏みます。
- PayPayアプリの「お金を借りる」をタップ
- PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の申込フォームから個人情報を入力
- 本人確認書類を送信
- 在籍確認の実施
- 口座開設及び審査の結果が通知される
PayPayアプリのメニューを開けば、「お金を借りる」マークは簡単に発見可能です。
契約完了の通知が届いたら、PayPayアプリからいつでも借入が可能です。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の口座番号をアプリに登録すれば、キャッシングを利用できます。
返し方は毎月1~28日、もしくは月末のいずれかから返済日を指定して、口座から引き落とされる形を取ります。
カードローンの申し込みでは在籍確認が行われる
先程もお伝えしましたが、PayPayのカードローンの申し込みでは電話による在籍確認は避けられません。
電話による在籍確認は避けたいという方は、他の金融機関を利用して借入を行った方が良いでしょう。
消費者金融ならば、電話による在籍確認ではなく、書類提出による在籍確認に変更できる場合があります。
書類提出による在籍確認に対応している消費者金融の代表例としては、以下の2社です。
- アイフル:申し込みの際は自宅や勤務先への連絡は行っていない
- SMBCモビット:WEB契約を選択すれば書類確認のみで在籍確認が終わる
在籍確認をどうしても避けたいのであれば、消費者金融の利用をおすすめします。
PayPay(ペイペイ)でお金を借りるメリットとは?
PayPayでお金を借りるという行為に対し、慣れていないため、色々と不安を感じる方もいるでしょう。
融資を受けるメリットが分かれば、不安を払拭できる可能性も高いです。
PayPayでお金を借りる5つのメリットを紹介します。
郵送物がないから誰にもバレずにお金が借りられる
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)のカードローンは郵送物を省けるので、誰にもバレずにお金を借りられる可能性が高いです。
通常の銀行カードローンでは、契約書類やカードが自宅に送られてくる場合があります。
自宅に銀行からの郵送物が届いていれば、家族が「何かあったのかな?」と不審に感じる可能性も否定できません。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)のカードローンを利用すれば、家族にバレるリスクを減らせます。
PayPay経由だと無利息キャンペーン期間が延びる
PayPay経由でお金を借りれば、無利息キャンペーン期間を30日から100日へと延長できます。
銀行カードローンでは無利息期間が設定されていない場合も多いので、無利息キャンペーンがあるだけでも大きなメリットです。
無利息キャンペーンが行われやすい消費者金融でも、30~60日間の無利息期間にとどまる場合が多いです。
100日間も無利息で利用できるところは、PayPayを利用したキャッシングの大きな強みだと言えます。
使用用途に制限がないお金を最大1,000万円まで借りられる
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)のカードローンは、使用用途に制限がありません。
何にでも使用可能なお金を最大1,000万円まで借りられるのはかなりのメリットです。
とはいえ、はじめから1,000万円の借入を受けるのは難しいです。
最初は、金利は高いですが、限度額100万円未満の範囲で借入するのが現実的です。
何度も借入をし、その都度きちんと返していく行為を続けていれば、信頼を獲得し借入限度額を増やせる可能性もあります。
50万円までの少額融資なら消費者金融のスマホローンを利用するべき
50万円程度の小額融資を希望するなら、PayPayよりも消費者金融のスマホローンを活用すべきだと言えます。
同じアプリの利用にしても、消費者金融のアプリは借入に特化しているため、利便性が高い仕様です。
例えば、消費者金融アプリならば、ATMや店舗の検索機能付きのアプリもあります。
PayPayのアプリはお金を借りる手続きはスムーズですが、店舗検索機能はついていません。
また消費者金融のスマホローンならば口座開設も不要で、即日融資にも対応しています。
面倒な手続きをはぶけ融資までのスピード感も優れているので、小額融資ならばより利便性が高い消費者金融スマホローンを活用しましょう。
銀行と連携しているため安心感がある
PayPayのキャッシングは銀行口座と連携しています。
管理しやすいため、比較的安心感をもって融資を受けられます。
通帳には借入金額が表示されるので、どれだけ借りたか把握しやすいでしょう。
クレジットカードのリボ機能や消費者金融の借入では「使いすぎてしまいそう…」と不安を抱く方に、PayPayによるキャッシングはおすすめです。
PayPay(ペイペイ)でお金を借りるデメリット
PayPayでお金を借りる際は、メリットだけでなくデメリットもあります。
デメリットも把握しておけば、自分にとって本当に利用すべきサービスか判断できます。
PayPayでお金を借りるデメリットは、以下の5つです。
消費者金融並に金利が高い
PayPayを通じてお金を借りるPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は、消費者金融並みに金利が高い特徴があります。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は利用限度額に応じて、下記の通り段階的に金利が上がります。
利用限度額 | 金利 |
100万円未満 | 18.0% |
100万円以上150万円未満 | 15.0% |
150万円以上200万円未満 | 12.0% |
200万円以上250万円未満 | 10.0% |
250万円以上300万円未満 | 8.0% |
300万円以上400万円未満 | 6.5% |
400万円以上500万円未満 | 6.0% |
500万円以上600万円未満 | 5.5% |
600万円以上700万円未満 | 5.0% |
700万円以上800万円未満 | 4.0% |
800万円以上900万円未満 | 3.5% |
900万円以上1,000万円未満 | 3.0% |
1,000万円 | 1.59% |
他の銀行カードローンでは金利の上限を15.0%に設定しているところが多く、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の18.0%という数字は高いと言わざるを得ません。
消費者金融は18.0%を上限とする場合が多く、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は消費者金融並みの金利です。
例えば、最初の借入では100万円未満の借入からはじまる人が多いです。
100万円未満の借入では金利18.0%が適用され、仮に1年間50万円をキャッシングした場合、41,548円の利息を付けて返済しなければいけません。
借りたお金を直接PayPay残高にチャージできない
PayPayでお金を借りると、受け取る金額はPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の口座に振り込まれます。
PayPayで利用する場合、そのお金を自分でチャージして利用する形を取ります。
その他の利用方法であれば特に不便さは感じないかもしれませんが、PayPayで借りたお金を使う場合、ひと手間が必要になるので注意してください。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の普通預金口座開設が必要
紹介した通り、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)では普通預金口座を開設しなければお金を借りられません。
口座開設の手続き自体はすぐに済みますが、すでに別の口座を保有しており、他に口座はいらないと感じる方にとってはデメリットだと言えます。
また、今は口座がいらないと思っていても、後々になって口座が複数あった方が便利だなと感じる場合があります。
例えば、特定の用途のみでしか使用しない口座を持っておけば、生活資金の管理が楽です。
口座開設には手数料がかからないので、特にこだわりがなければ作ってみるのもいいでしょう。
即日融資に対応していない
PayPayでの借入は即日融資には対応していないので、今すぐにお金を借りたい方にとってはデメリットです。
一時期、銀行カードローン全体の貸出残高が急増してきたので、審査を厳重にすべきではと問題になりました。
現在では国内の銀行カードローンはすべて、個人に対して融資を行う際は警察庁のデータベースに照会をかける仕組みに変更となりました。
一方、「銀行カードローン」については、申し込みを受けた際に「警察庁のデータベース照会」という工程が義務付けられているため、 即日での契約~融資には実質的に不可能となっています。
引用:アイフル
このような状況があり、銀行カードローンは審査に時間を要するため、即日融資はできません。
PayPayでの借入は、融資へのスピード感は求めている方にはあまりおすすめできないサービスだと言えます。
提携ATMで手数料無料なのはセブン銀行のみ
ATMを使う場合、手数料無料なのがセブン銀行ATMのみです。
セブン銀行ATMであれば、24時間いつでも手数料は無料です。
最低チャージ額は1,000円からで、チャージ限度額は50万円となります。
近くにセブンイレブンがない方にとっては、毎日の利用で不便さを感じる場合があります。
参考:セブン銀行